がむしゃら1500キロを読んで

 

この間、地方を旅した時、立ち寄ったレストランで雑誌に、浮谷東次郎著書「がむしゃら1500キロ」の記事が、紹介されていました。
 
妙に、懐かしく感じ、もう一度読んでみたい欲求に苛まれ、本を探しました。
「確か家にも有ったはずだか?」
30年ほど前に読んだ経験があったからです。
家探してみましたが見つかりません。読みたい気持ちを抑えれず、ヤフオク、アマゾンで検索、見つかりましたが、取引が面倒なのと、もし家の中から出てきた場合を考え、市立図書館に問い合わせてみました。あいにく地元には、在庫が無く、隣の四日市市図書館に在個があり、取り寄せて頂いたのがこの本です。
 
30年前ぶりに読み返しましたが、非常に、優れた作品なのと彼の考え方、生き方に感銘を受けました。
 
この本は、私の人生に、少なからず影響を与えてくれた作品と感じます。
 
15歳で東海道を千葉から大阪、和歌山までの1500キロツ-リング記でありますが、いまのツーリングでは、体験できないオートバイの魅力、少年の冒険心、人の出会い、好奇心が赤裸々に且つ大胆に発見が記されています。
 
あまりの感動に、家族に「この本一度読んでみろ。」「浮谷東次郎という….」
と進めてみたが、全く無視されてしまいました。
今の若い人達には、受け入れられないのでしょうか?
 
 
 
 
 
 
 
同時に借りた、東次郎が亡くなった時の事が書かれた本に、鈴鹿での事故で搬送された病院の描写が詳しく書かれていました。
 
読んでいて、ふと昔の事を思い出しました。私が小さい時、父に鈴鹿サーキットについて尋ねた時の事です。
 
父親は、地元の病院で東次郎が亡くなった事を覚えており、「レースは事故が多い..レーサーは危険な職業」と話していました。この当時、レースで亡くなるレーサーが多く地元民は、レーサーという職業を良く思われていませんでした。
 
今年は、没後50年でした。もし彼が生きていたら、社会に、様々な影響、多方面で活躍されていた事だと感じます。非常に残念に感じ続けているのは、私だけでは無いはずです。

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