ホンダドリームCR93でしょうか?
投稿日 : 2019/11/12
通りから良く見える所に展示されています。地元鈴鹿には、縁の深いレーサーなのに、このバイクを知る人は少ない様です。もっとも興味が無い人にとっては、単なる古びたレーサーにしか見られないでしょう。
DOHCエンジンの大きなヘッドや、2リィーディング式フロントドラムブレーキが量産車のCB93と外観上の違いを表しています。
解りにくい写真ですがCRキャブの特徴的なラッパ型フアネルが付いています。
元々は、市販のストリートモデルだったのか、ハンドルの取り付けブラケットがレース仕様車でない市販車の物が付いています。
CR93は、鈴鹿サーキットの杮落としの為に開発され、昭和36年の1年間だけ約250台近くが市販されました。
当時30万円もの価格がしたので、中々一般人では買えなかったでしょう。
多分店のご主人が、50年くらい前の若い時分、購入し鈴鹿サーキットを爆音を響かせながら走らせていたのでしょう。
当時は、CR110なんかも沢山走っていました。
展示車は、日焼けと経年変化で、タンクのシルバー色や、アルミ部品の塗装クリアーが変色して、セピア色に変わっていました。それがわざとらしくなく良い味が出ています。コクというのか熟成というか、こういう味は、長い年月でないと出せない風合いです。
今の8耐のマシーンも50年くらいしたらこんな感じになるのでしょうか。
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