ライラックR92の再生記
投稿日 : 2016/08/23-
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この度ライラックR92マグナムのレストアを依頼されました。出来るだけ解りやすく修理工程を記載したいと思います。
車輛は、㈱マルショー ライラックR92マグナム対米輸出車の里帰り車です。イリノイ州から帰ってきました。
私も写真でしか見た事が無く、実車を見るのは初めて、意外と小さいな…以前250のLs18を持っていましたがフレームや、タンクは同じ大きさ、左右に飛び出したエンジンの片側分250だけ大きいかなと言う感じです。日本人より大柄なアメリカ人にとつては、とても小さなバイクと思われる。
年式は、1964年式 今から50年前に静岡で生産され、アメリカに渡り、再び日本に戻ってきました。車体番号からR92ST スタンダードモデルです。セル付きのマグナムエレクトラではありません。
状態は、一応形を残していますが、欠品部品も多く、再生に根気と時間が必要です。
キャンティ-カラーの赤が塗装されたのかシルバーのベースしか残っていない。
ライラックのデザインは優れた物が多く、当時も優秀なデザイナーと技術者が在籍したと思われます。
発売当時のカタログ
斬新さが現れたカタログのデザイン ライラックの文字も当時の流行したポップス調で極めている。
生産車には無い特徴的な一文字ハンドル
メーターもマイル表示、Mのロゴ以外は、国産車と同じデザイン
銀色のヘッドライトハウジングに着くのは、ポジショニングランプ 何故か宇宙船をイメージしてしまう。
輸出モデルは、このタイプのMマークが付きます。
右側は失われて有りません。
リアからの写真、シートには、輸出車であった事を示す。MARUSHOの文字が入っています。テールランプも輸出モデルはこのタイプの物が付きます。会社名は、丸正自動車製造㈱でなく㈱ライラックです。
諸元
全長2105 全巾755 全高1020 軸距離1400 車重188㎏ 空冷4サイクルOHV2気筒ボアストローク68mm×68mm 489cc 圧縮比9.6 最高出力36.5PS/6500rpm 最大トルク4.98Kgm/4.700rpm 最高時速160Km
始動 キック 前進4段 タイヤ 前3.00-18 後3.25-18
価格29万8,000円
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