日本の近未来を予想させる「リュウの道」食肉樹編

 

イメージ 1石ノ森章太郎のマンガ「リュウの道 4巻」に肉食樹という章があります。
前章のロボットシテイからの話の流れから来ている章です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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文明都市を探す旅を続けるリュウ達は、森の中で、奇妙な肉食樹を見つける。
 
 
 
 
 
 
 
 
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初めは、人が植物に襲われていると思うリュウだか、実は、人と植物の共存している関係であることに気づく
 
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この植物に寄生しているのは人間で、以前都市に暮らしていたが、人間は高度な人工知能とロボットによって養われ、労働の無い楽な生活、何も考えず都市から与えられるだけの生活に慣れてしまった人の末裔である。本来持っている人間力を失ってしまいました。
 
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高度な機械文明に憧れ都市探すリュウは、ロボットシテイの機械文明を否定し続けてきたゴットに対して,「これがあんたの理想だったな、自然の中の静かな生き方が…..」
「そうさ!そうなのさ!! こいつらは、もう人間じゃない! 虫けらとおなじなんだ!」
と悪態を吐いてしまいます。
 
 
 
夢に裏切られたリュウ
 
そして、ゴットにボコボコに殴られ精神を叩きのばされる事に…
 
その腹いせに「悪いと解っていたのだがそうするしかなかった」とゴットに当たり散らした事を反省するリュウ。
 
 
 
今の日本、人口知能、ロボット化が進む、人が労働から解放されていく。企業はより便利で、快適なサービス、商品を提供し続けます。しかしその反面、人の本来持っている力、能力は失なわれていきます。少子化対策の保育園、高等学校無料化、生活は楽に成ればなるほど生きる力は失われ、ベーシックインカムとなれば、子供を育てらる強い力を持った大人が減り、逆にに弱い大人が増えた為に、子供が減り続けてしまう。人は未来に対する希望、夢があれば自ずと力や知恵が生れます。その結果、自然と子供の数も増えていきます。
 
今日、介護施設ばかりが増えています。介護施設は、この物語の食肉樹のように思えてしまいます。

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