日本の近未来を予想させるロボット・シティ「リュウの道」

 

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石森章太郎の「リュウの道」という作品が有ります。私が子供の頃の作品です。
 
第3巻に記載されているロボット.シティは、高度に機械文明が発達した人類を描き出している。
 
むかしむかし都市は、青空と太陽の下に白く輝き、人々は奉仕する機械とともに平和な毎日を送っていた…….
 
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ところがある日、空からどくのる大気が降ってきて...人々は死んでゆき…残された人類はロボットに保護され生きていたが…
 
そして人間が作り出した人工知能を持った都市によって弱く力の無い人類が追い出される羽目に….
 
人の居ないロボットが支配する機械文明都市という設定です。
 
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リュウ達は、失われた文明と暮らしを探し、旅を続けている途中、高度に発達したこの都市を見つけます。
しかし都市の管理ロボットにより排除されてしまいます。
 
何とか都市を取り戻そうとするリュウに対して、自分も体の一部が機械出てきているゴットはこの都市から立ち去ろう。と意見が対立してしまいます。
 
 
イメージ 6ゴット曰く、「人間が自分の作ったものを満足に使いこなしたことが出来たのか?」 「おのれの作ったものに裏切られてばかりいる!」
「槍や刀…どれだけ人間を殺したか? 
人間の為にはたらかせようと思って作った機械にいつの間にか働かされていた事を思い出すがいい….」
 
 
 
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都市を監視したり侵入者に対して警告、威嚇、攻撃するマシンバード(機械鳥)
 
今あるドローンの進化系の様で
す。
 
 
 
 
 
 
結局、ロボット・シティとの戦いは、リュウ達の勝利に終わるが、都市は消滅してしまいます。人間らしく暮らせる都市を見つける為に、旅をつづける事に….、
 
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現在の日本は、便利の裏腹の原発事故。効率化の追求から生まれる過労死、失業格差
その解決策として人口知能をもったロボット化が進むと考えられる。
 
将来人工知能が進み性能の良いロボットが出来ると、人間は、仕事から解放される。しかし最終的に知能、技能においてロボットに追い越され支配されてしまいます。作品は、47年前に創られました。日本の近未来を示唆しています。

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