レイテ涙雨

 

イメージ 1以前に、町の公民館の文庫で、レイテ涙雨を見つけ読んだことがありました。
 
その時の印象が深かったのと、何故か、もう一度読みたくなり、県立図書館で借りてきたのが、この本です。
 
小橋博史著、中日新聞本社刊、昭和57年刊行された古い本でが、レイテ戦を生き残りの兵士からの証言を、まとめられた貴重な記録です。
 
 先の大戦で日本は首都マニラを占領。米国との攻防で兵士や民間人を含め日本人約51万8千人が死亡し、海外の戦地で最大の被害が生じました。
 
 
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この本では、レイテ戦線の全容が解り、始まりから、敗走する日本軍の動きが、実際に戦闘に参加された元兵士の方の証言で書きつづられています。
 
大岡昇平の「レイテ戦記」ほど詳しくは有りませんが、戦闘経過が解りやすく且つリアル、具体的に書かれています。
 
初めて読む方には、良い本だと思います。
 
 
 
 
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今年2月 天皇、皇后両陛下が54年ぶり、フィリピンを公式訪問されました。友好親善とともに太平洋戦争で犠牲となった双方の戦没者の慰霊をされました。
 
 今回の訪問中、両陛下はフィリピン側の「無名戦士の墓」へ花を手向け、日本政府が立てた「比島戦没者の碑」にも拝礼されました。
 
不思議と戦没者慰霊祭を行う前は、雨が降ります。今回の天皇陛下、皇后陛下の時も直前に雨が降ってきたのは、フィリピン戦士の涙雨だったと思います。

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