ジョージ秋山作「アシュラ」

 

 

 

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ジョージ秋山作「アシュラ」を40年ぶりに読みました。
 
衝撃的な作品です。実に奥が深いマンカ゛です。
 
当時小学生の頃になりますが、唯気持ちの悪い作品だけが心に残っていました。
 
今でも少年マンガでの発表が、信じられないほどです。
 
 
そして内容は、
 
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村人から虐待を受け、放り出されるアシュラ、超人的な生命力で生き延びる。その生きる糧として人肉を食べ生き延びている。
 
アシュラ曰く
「生まれてこなければよかったのに….」
 
 
 
 
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村人に襲い掛かり、片腕を切り取り、重症を負わすアシュラ。
 
その為、働き手を失った家族は、貧困と飢餓に苦しめられ。結果アシュラと同じように人肉を食べてしまう。
 
 
 
 
 
 
 
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話しの要所に出てくる法師
 
良いあじを出す。
アシュラよ、「人の道とは….」何かを説く
 
 
 
お腹の赤ん坊と自分を救うために人肉を食らう母親….
 
 
 
 
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法師が、「アシュラが人になった祝い」と言って自分の腕を叩き切って、アシュラに伝える場面は、必見
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 6権力者地頭に半殺しされたアシュラ
 
村の娘若狭に助けられる。
 
そんな親切な優しい若菜さえも裏切ってしまうアシュラ
 
恩を仇で返すかのように、若狭の、おやじを滅多打ちにしてしまう。
 
涙と「あわれじゃ」要所に出てくるセリフとシーン
 
この過激な物語は、終始 涙とセリフで占められています。
作者は、人は、苦境に成れば、どんなことでも犯してしまう。という人間の生れ持った性を表現したかったのだと思います。法師の言葉にある「人は、心の中に獣を持っている。」「人間らしく生きろ。」「自分を食おうとした母親、その原因を作った父親を許してやれ。」非常に難しい重い課題を投げかけています。
 
今の世の中にも当てはまる人間社会を、時代劇マンガとして描いています。
 
発売当初、問題作品でありましたが、生きる事の難しさ、空しさを考えさせられる
良いマンガです。
 
 
 

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